遅ればせながら「朱蒙」見ています。突っ込みどころ満載です。第1話に大御所俳優チョン・グァンリョルさんがいきなりプヨ国の皇太子役で登場したときには驚きました。グァンリョルさんは、日本で言う団塊の世代。ヘモス役のホ・ジュノさんも青年役からのスタートです。3話くらいで時代設定が20年後になりましたので、そこからはすんなりと入っていけました。
さらに、王宮で剣の修行をしている皇太子テソを盗み見る大商人の娘ソソノ(ハン・ヘジン)。テソから向けられた矢か剣に対し、いきなりソソノが組み手をして向かっていき格闘シーンに。このシーンも強引。しかも、素手で向かってくるソソノに対しいっきに恋に落ちる皇太子という設定。主人公の朱蒙が最初はたよりないところは共感がもてます。
朱蒙は高句麗の初代王。ストーリーの大筋は高句麗の建国神話『三国史記』がもとになっているようです。朱蒙の母は河伯の族長の娘「柳花(ユファ)」。数年前のNHKの韓国語ラジオテキストに、朝鮮の古代神話に登場する母は「水」に関係することが多いというようなことが書かれていました。河伯の「河」は確かにカワです。
また、朱蒙の育ての親となるプヨの王は「クムワ」。漢字では「金蛙」というのも興味がわきます。「蛙」と言えば農耕が連想されます。また、プヨ国の神器は弓。なお、楽浪郡の神器は太鼓でした。古代朝鮮の神器をみていくのもおもしろそうです。