鎮海にある熊川陶窯跡をご紹介します。
熊川陶窯跡は朝鮮時代の粉青沙器を生産していたところで、宝賠山の麓のジョム谷に位置しています。
粉青沙器は素朴な韓国人の感情を飾り気なく表現しているといわれているようです。ちなみに、日本で国宝になっている「井戸茶碗」が造られたのは、この熊川陶窯跡あたりという説があるようです。
この陶窯跡では、巨額を投じ伝統窯を復元し体験工房の造成や、出土した陶磁器の展示も行うようです。残念なのは場所がかなり僻地なことです。
先日、NHKの大河ドラマ「天地人」の利休と上杉景勝の茶のシーンで使われていたのが、この「井戸茶碗」だったと思います。井戸茶碗に兼続をかけ「所詮、物。人ではない。」というようなセリフがあったと思います。明日をもしれない戦国時代の人間が、どんな思いで一服のお茶を飲んだのかは、やはりその時代に生きてみないとわからないものだなぁ。と思いながらお茶のシーンをみていました。
ましてや、船で異国に行き、多くの寺を焼き払い侵略行為を行わなければならなかった昔の人の気持ちは、いかほどだったのでしょうか。 鎮海の沿岸一帯は、壬辰の乱の激戦地でもあります。
住所:頭洞山147番地
交通アクセス:105,115番バスに乗り頭洞で下車、公営バスに乗るか徒歩40分